
発足当初の証券部は、売買係、信託係、勘定係の3係に分かれていたが、業務の進展上、部の規模拡大の必要が生じ、大正10年11月5日、新しく得意先係を設置した。 「大阪野村銀行」は、創立当初から調査に力を入れ、10年3月15日に調査部を設けたが、都合により12年1月4日同部を廃止し、それまで調査部が行ってきた一般経済調査、出版物の編集、資料の収集、整理などは、すべて証券部の業務となった。 そして、同年7月1日に調査係が証券部のなかに設けられ、従来の得意先係は廃止された。
このように銀行の本店証券部は、公社債業務の発展とともに、組織の改革・改変が行われたが、一方、支店営業網の拡大強化が行われた。
まず、大正10年4月1日、東京支店内に証券部が設けられたのを初めとして、10月1日、京都に証券部出張所、さらに13年1月8日名古屋に同派出所、同年4月15日神戸に支店証券部が、相次いで設置された。 京都、名古屋は、設置後間もなく支店証券部となったので、本店証券部、4支店証券部の5営業所が、証券業務を行うことになった。これが当社創立前の営業規模であった。