証券部独立に万全を期するため、片岡取締役は、アメリカの証券業務を視察することになり、調査部長勝田貞次をともなって、大正11年6月渡米した。二人は、ニューヨーク視察後、イギリスに渡り、ロンドン市場を見学した。このとき、当時の代表的証券会社「ナショナル・シティー会社」の総裁チャールズ・ミッチェルと会談し、証券部独立について大きな示唆を得ることができ、その構想を固めた。翌12年帰国した二人は、幹部会の同意を得て、独立の準備にとりかかった。