被災地の小中学校に楽器を寄贈

野村グループは、20年にわたり支援を続けている国際教育音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)と協力し、2011年8月4日にチャリティーコンサートを開催しました。このコンサートのチケット販売による収益金、コンサート会場での募金および社員からの寄付で、東日本大震災と津波により被災した岩手県宮古市、宮城県仙台市、福島県いわき市の計17の小中学校に10月から11月にかけて楽器を寄贈します。

10月3日、校舎が全壊して近隣の小学校に間借りをしている岩手県宮古市立鵜磯小学校を訪問し、アコーディオンと卓上木琴立奏スタンドを届けたほか、宮古市立田老第一中学校、宮古市立千鶏小学校でも楽器を寄贈しました。

宮古市立鵜磯小学校の校長先生からは、「授業の中でも特に音楽と体育の時間は、子どもがいきいきと楽しそうになる。体を動かし、自分の声で歌う事で表情が違ってくる。楽しそうな子どもを見ると、親や周りの大人たちが明るくなり、地域が元気になってくる。」とお礼の言葉をいただきました。子ども達は、来月行われる被災後はじめての学芸会に向けて一生懸命練習すると約束してくれました。

寄贈したアコーディオンで早速演奏する子どもたち(宮古市立鵜磯小学校)

「新しい楽器で、来年の夏の県大会に出場したい。」と意気込みを語ってくれた吹奏部員(いわき市立四倉中学校)

10月7日には福島県いわき市立四倉中学校で楽器の贈呈式を行いました。電力も十分でなく、近隣の学校の校舎を間借りしての授業など、厳しい環境で学んでいる生徒たちに元気になってもらいたいとの思いをこめてチューバとテナーサックスを寄贈しました。

学校現場では、校舎の再建や仮設住宅を巡回するスクールバスの手配などの対応に追われ、教材・備品の確保や音楽・スポーツ教育への対応にまで手が回らないのが現状です。私たちは引き続き、10月21日に仙台市立七郷中学校、11月12日には仙台市立大野田小学校に楽器をお届けする予定です。本活動については、今後もご報告していきます。

(2011年10月20日)

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