![]() |
|
|
第三者意見/外部評価第三者意見
この一年野村グループの取り組みにおける最大の特徴は、冒頭に掲げられている「ミッション・ステートメント」「役員の行動指針」の制定であろう。第二の不祥事後の「創業的出直し」から10年の節目において、基本方針と行動規範をグループの共通言語として明文化し、社外にコミットメントとして公表した。 昨年の報告書において私は、経営ビジョンや各ビジネス部門の事業活動の中にCSRがどのように位置づけられているかを示していく必要がある、と書いた。今回本業をどのような姿勢で取り組むのか、これまである意味当たり前のこととして捉えられていたことを見直し、文書化し外部に公表することがなされた。 グループとして関係する会社が国内外に広がり、働く人々の多様性(とくに転職者、派遣、外国人などの増加)が高まってくると、かつてのような仲間内の暗黙の了解は成り立たなくなり、組織としてどう一体感を保っていくかが問われる。常に「われわれはなぜここにいるのか、どのようなミッションをもち、何をよりどころに働いているのか」ということについて、まず社員が一体となる明確なメッセージが必要となってくる。そしてそれは文書化して終わりではなく、トップのコミットメントのもと、常にミッション、行動指針に立ち返り、問いかけ確認しあう作業が必要となる。とくに金融は市場社会からの信頼がなければ成り立たない事業であり、その地道な作業は常に忘れてはならないことである。今準備が進められている「社員の行動指針」が年内には制定され、定着していくことを期待している。社内ではこの一年CSRという言葉が日常の業務の課題と結びつきはじめてきた、という声を聞いているが、今後はそれを各部署におけるマネジメントのシステムに落とし込んでいく必要があろう。昨年の報告書で私は、CSRの各課題について各部署における目標は何で、どのような戦略的取り組みを行い、この一年の成果は何であったかを示していく必要があると書いた。ガバナンスやCSRマネジメントについては、単に体制図を書くだけではなく、どのように機能しているか、課題は何かを示していく必要がある。CSR推進活動について来年度以降の大まかな目標が掲げられているが、今後中長期的な経営計画の中で位置づけを明確にし、グループ各社、各部署においてマネジメントシステムに具体化していくことが期待される。 外部評価野村グループのCSRへの取り組みは高く評価され、野村ホールディングスは、Dow Jones Sustainability Indexes(ダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)、FTSE4Good Index、MS-SRI(モーニングスター社会的責任投資株価指数/2006年9月時点)の3つのSRI(Socially Responsible Investment:社会的責任投資)インデックスの組入銘柄として採用されています。また、2007年1月にはGlobal 100に選ばれています。 Dow Jones Sustainability Indexes
FTSE4Good Index
MS‐SRI
Global 100
|

一橋大学大学院商学研究科教授
英国のフィナンシャル・タイムズ社とロンドン証券取引所の子会社であるFTSEが作成する、世界中の優良企業を対象にした社会的責任投資指標。
モーニングスター株式会社が国内上場企業の中から社会性に優れた企業と評価する150社を選定し、その株価を指数化した国内初の社会的責任投資株価指数。
米国のSRI調査会社イノベスト社(Innovest)とカナダのCSRマガジンの出版社であるコーポレートナイツ社(Corporate KnightsInc.)が選ぶ世界でもっとも持続可能性のある企業。