| 槇 |
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一連の金融改革の中で個人マネーもマーケットと無関係でいられない状況になってきたわけですが、例えば企業年金のあり方もかなり変わってきましたよね。 |
| 柳谷 |
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そうですね。年金債務が企業の決算に大きく影響を及ぼしてしまうということもあり、確定拠出型年金の導入を検討する企業が増えてきています。このような企業の従業員の方々、さらには個人事業主の方々も、自らの年金をどのように運用して、老後を設計していくのかを自分で決めなければならない時代になってきました。 |
| 槇 |
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そういう背景を踏まえると、個人投資家に自己責任やリスクがどういうことかを理解してもらうために様々な教育を広く行っていく必要性が高まってきていると思います。それにはどう取り組んでいますか。 |
| 柳谷 |
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私どもではB&D(ベーシック&ダイナミック)という活動を続けています。これは証券市場や証券会社への理解を深めていただいて、投資家のすそ野を拡大していこうという活動です。その一環として昨年から大学で証券講座を開催しています。今年度は110を超える大学で、幅広く証券の知識を持っていただく機会を提供しています。今後ともこうした取り組みを継続的に行っていきたいと思っています。 |
| 槇 |
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とにかく個人投資家の意識改革がないと、市場中心の金融システムに近づいていきません。これに関してSEC(米国証券取引委員会)のアーサー・レビット前委員長がいいことをおっしゃっていましたね。 |
| 柳谷 |
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「個人投資家の育成は国家戦略である」ですね。個人投資家が洗練されれば、より付加価値を生み出す企業への投資が進むという市場原理が働き、それが産業の活性化、経済の再生につながっていくということだと思います。競争力がある企業を見極める個人投資家の審美眼も高まりますので、そうした企業に、より資金が配分され、結果的にその企業はさらに競争力を高めていくという好循環になる。その意味では日本の個人投資家が今後、育っていくかどうかは極めて重要な問題で、日本経済再生の鍵を握るのではないかと思います。 |
| 槇 |
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そのためには、まだまだマーケットやルールの整備といった側面支援が必要ですが、どんなことを期待、要望しますか。 |
| 柳谷 |
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企業の競争力を高めるための投資減税や規制緩和が望まれます。また国民にはっきり分かる形で投資を優遇するというメッセージを発信することも必要です。代表的なものはやはり税制だと思います。 |