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「市場立国へ。」
アセットマネジメントの役割
[ 日本経済新聞2002年10月13日付広告 ]


「分散投資と長期投資で夢の実現。そこへの架け橋でありたい」
野村ホールディングス取締役 アセット・マネジメント部門担当 野村アセットマネジメント取締役社長 稲野和利 資産運用に欠かせない長期投資、リスク分散の要素をパッケージした、プロが運用する投資信託。野村証券グループでその投資信託の運用と、年金などの運用を行う投資顧問としての役割を担う野村アセットマネジメントの社長・稲野和利氏に、投資信託運用の課題について、テレビ東京アナウンサー槇徳子さんが聞いた。 テレビ東京アナウンサー 槇徳子
野村ホールディングス取締役
アセット・マネジメント部門担当
野村アセットマネジメント取締役社長
稲野和利
テレビ東京アナウンサー
槇徳子
"長期に安定したパフォーマンス"の提供
金融商品の組み合わせ


日本は個人金融資産に占める投資信託の割合が2%程度と、欧米に比べてかなり低い数字ですが、この現状についてどのように思われますか。
稲野 もっと投資信託に注目していただくために、まずわれわれ運用する立場の者は、マーケットの変動と比較して、長期に渡って安定した良好なパフォーマンスを実現することに最大限努力し、より質の高いサービスを提供していかなければならないと考えています。また、証券会社や銀行など販売会社もそれぞれのお客様に対して、投資信託が持つ分散投資の魅力を生かした金融資産の組み合わせについてのご提案や、長期保有につなげるアドバイスに一層注力していくことが必要です。
一方、個人の投資家の皆様には、投資信託を自分の資産に組み入れ、ポートフォリオを作ることでよりよい資産管理が実現できることにご理解をいただけるよう努めたいと思っています。現在は、投資信託、銀行預金、株式、保険といったような金融商品が、それぞれ別個の物として考えられがちですが、これらの金融商品をまとめて一つのポートフォリオとして考えていただけるようになれば資産管理の考え方が大きく前進するといえましょう。金融商品全体の中で、投資信託という商品を考えてみますと、販売手数料、運用コスト、自分の資産の時価などが明確に示されていて、定期的に報告書が交付されるなど比較的透明性の高い商品です。あらゆる金融商品の透明性を高めることが必要ですが、この点についてわれわれができることは、投資信託の情報開示を一層充実していくことだと思っています。その上で様々な金融商品の比較を容易に行える新しい機軸をつくり上げていくことも必要であると考えています。
投資判断はファンドマネージャーが下す
経営トップにも伝わる投資家の声


投資信託の場合、ファンドマネージャーの役割はとても重要だと思います。ファンドマネージャーはどのようなことを考え、どのような役割を果たしているのでしょうか。
稲野 成長企業に投資するのか、あるいは本来的価値に対して割安な企業を見つけ出して投資していくのか、など、銘柄の選定基準はそれぞれの投資信託によって異なります。実際に運用を行う個々のファンドマネージャーは基本方針の策定に参加すると同時に、基本方針に基づき、銘柄選択、売買のタイミングなど、いわばすべての判断を行っていきます。もちろん野村アセットマネジメントには長年にわたって培ってきた投資情報、投資技術、ポートフォリオ管理等運用の基盤があります。この共通の基盤の上でファンドマネージャーには独自性を発揮してもらい、パフォーマンスを追求してもらいます。
ファンドマネージャーに投資家の声は届くのですか。
稲野 販売を取扱う証券会社・銀行などが主催する説明会や勉強会に運用会社として出席する機会があります。そのときの質疑応答やご批判などの声は必ずファンドマネージャーにも伝えられます。また、各販売会社の皆様や投資信託を保有している方々から、お電話でもいろいろな声をいただきます。それは担当ファンドマネージャーにはもちろん、経営トップである私にも報告されます。第三者である投資信託の評価機関によるファンドマネージャーへのインタビュー内容も、投資家のニーズや視点を踏まえているものだと思いますので、参考にしています。
規制緩和で選択肢増
わかりやすく理解してもらえる仕組みづくり


規制緩和や運用分析ツールの進歩で投資信託はより幅広い対象に投資できるようになり、リスクヘッジの幅が広がっていますね。
稲野 不動産投資信託(REIT)という新しい概念が生まれるなど運用の選択肢が広がりました。また複数の投資信託を組み合わせてポートフォリオを作ることで、リスクを極力低減しながらより高いリターンを追求するファンド・オブ・ファンズ型の商品設定も可能になっています。
このタイプの商品は確定拠出型年金の主要な構成要素の一つとなるものです。例えば年金の積み立てを考える場合、20代では株式の割合が高いファンドを選んで運用し、60歳に近づくにつれて、徐々に株式の割合の低いファンドにスイッチングしていき、リスクを小さくする。このような方法が、確定拠出型年金の分野には浸透していくだろうと思います。
このようなことをもっと理解してもらうためには投資教育や情報開示が大切です。どのように取り組んでいますか。
稲野 運用会社が直に投資家の前に登場する機会はあまりありませんが、販売会社が開催する講演会やイベントなどで積極的にプレゼンテーションを行っています。目論見書、運用報告書などをより分かりやすくしたり、ホームページをさらに充実させていくことも重要だと思っています。
このように投資家の方々への窓口を拡大し、投資信託という商品を容易に理解していただけるよう、われわれもノウハウをもっと蓄積していかなくてはいけないと思っています。
現在、日経平均株価はバブル後最低水準です。しかし、10年後、20年後という長い目で見れば株価も上昇基調で資産運用実績が上がっていく。そういう将来を夢見たいですよね。
稲野 おっしゃる通りです。投資信託を運用するものとして、その夢と個人の生活との架け橋を作れるかどうかというのが今まさに問われているわけです。われわれは夢への架け橋たる存在でありたいと思っています。


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