野村グループ ニュースリリース
2007年1月9日
関係各位
野村アセットマネジメント株式会社

野村アセットマネジメント、
米国運用会社リサーチ・アフィリエイツ社への出資を発表

野村アセットマネジメント株式会社(以下「野村アセットマネジメント」、執行役社長:柴田拓美)は、リサーチ・アフィリエイツ社(Research Affiliates、本社:米国)へ少数株主として出資することに合意したと発表した。

リサーチ・アフィリエイツ社は、2002年に設立されたクオンツ手法を得意とする運用会社で、株式運用において「ファンダメンタル・インデックス」の開発と、それに基づく商品提供などを行っている。

「ファンダメンタル・インデックス」とは、企業の財務データに基づき銘柄構成比を決めるもので、従来の時価総額加重インデックスの非効率性を改善できるものとして、各方面から期待が高まっている。同インデックスに基づく運用資産は、商品化後1年を経過した足許において、全世界で50億ドル(約6千億円相当)、日本国内でも500億円超えるなど、年金基金および機関投資家を中心に急速な広がりをみせている。

野村アセットマネジメントは、リサーチ・アフィリエイツ社より「ファンダメンタル・インデックス」を用いた運用商品に関して、日本国内では既に独占的な業務提携関係にあるが、今回の出資は、両社の関係をさらに緊密なものとし、戦略的な事業推進を深化させることを目的としている。

<リサーチ・アフィリエイツ社について>
ロバート・アーノット(Robert D. Arnott:以下「アーノット」)氏が、2002年に設立した米国の資産運用会社で、クオンツ運用を得意とする資産運用会社。アーノット氏は、革新的な投資手法を駆使する最先端のクオンツ運用者として著名な人物で、米国フィナンシャル・アナリスト・ジャーナルの前編集長を務めていた(過去に70を越える論文を発表する等、研究者としても注目を集めている人物)。

(ご参考)Research Affiliates 社のホームページ: http://www.rallc.com

<ファンダメンタル・インデックスについて>
インデックスは、株式・債券などへの投資の際に運用の指標となるように一定のルールで構成されるポートフォリオを指す。現在、年金、機関投資家の多くが利用しているインデックスはTOPIXやS&Pのように時価総額(株価×発行済み株式数・・・・・持合株式を調整する場合もあり)に基づいて構成されている。
これに対し、「ファンダメンタル・インデックス」は、株価を利用せずに、企業の財務データ(株主資本、キャッシュフロー、当期利益、配当等)に基づいて銘柄及び構成比を決定する。
時価総額インデックスでは、企業のフェアバリュー(本質的価値)に対し過大評価されている銘柄をオーバーウエイトし、過小評価されている銘柄をアンダーウエイトする傾向があり、本来得られるべきリターンを毀損することになる。「ファンダメンタル・インデックス」はこの弊害を排除でき、過去20年の検証では、日本を含む先進23カ国株式市場の全てで時価総額加重インデックスを上回るリターンを示している。


以上

閉じる
COPYRIGHT(C) NOMURA HOLDINGS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.