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アセット・マネジメント部門

概要

2012年3月期は、欧州債務危機や世界景気減速懸念による市況の低迷など、厳しい環境ではありましたが、アセット・マネジメント部門においては、アクティブ運用をはじめ、多様な運用商品での資金獲得と費用の抑制に努めた結果、前期を上回る利益を計上しました。

アセット・マネジメント部門は、日本とアジアに高い競争力をもつワールドクラスの運用会社として、引き続き、内外の個人投資家および機関投資家からの信頼獲得に努めます。

市場環境

国内投資信託では、個人投資家からの資金の流入はあったものの、欧州債務危機や世界景気減速懸念などによる市況低迷の影響を受け、国内の公募投資信託市場全体の残高は、2012年3月末時点で約62兆円と前期末比で5%減少しました。

このような環境のなか、投資信託ビジネスでは、投資対象資産の値下がりがあったものの、既存の海外債券や日本株をはじめ幅広い投資資産のファンドに資金が流入しました。さらに、当期に設定した投資環境の変化に即した投資戦略で運用を行うファンドが運用資産拡大に寄与したほか、投資信託にかかわる各種規制への対応を適切に図り、野村アセットマネジメントの国内公募投資信託市場におけるシェア(純資産ベース)は2012年3月末で22.1%となりました。

一方、投資顧問ビジネスでは、厳しい運用環境のなかで、国・地域の特性や、運用目的の違いなどに応じて存在する多様な資金運用ニーズに応えることで、国内外の年金基金や政府系機関など機関投資家からの受託が順調に増加しました。

2012年3月末のアセット・マネジメント部門運用資産残高は、アクティブ運用をはじめとした多様な運用商品への資金流入により、24.6兆円となりました。

今後の取り組み

当部門では、日本、アジアはもとより、グローバル市場での株式、債券運用において、競争力ある運用パフォーマンスを提供することで、世界の投資家の信頼を高め、ビジネスの拡大を図ります。

株式運用では、経験と実績で優位性をもつ日本株・アジア株運用をさらに強化するほか、新興国に関する運用・調査機能を拡充し、成長が期待されるエマージング株式運用に注力します。債券運用では、良好なトラックレコードを有するグローバル債券、高い専門性を有する米国ノムラ・コーポレート・リサーチ・アンド・アセット・マネジメントのハイ・イールド債券、米国ノムラ・グローバル・アルファの高アルファ型の運用、ノムラ・アセット・マネジメント・ドイチェラントのインフレリンク債など、特長のある債券運用プロダクトを提供していきます。

投資信託ビジネスでは、国内の投資信託市場における地位をさらに強固なものとしていきます。個人投資家の幅広い投資ニーズに応える多様な投資機会を提供するとともに、既存商品の残高拡大を図り、さらに投信規制に適切に対応することで、市場全体の発展に資するよう努めます。また、確定拠出年金(DC)は、投資信託の裾野拡大につながる重要な分野であり、今後とも運用商品の充実と関連サービスの提供に努めるほか、加入者教育の充実などの制度改善にも取り組みます。

投資顧問ビジネスでは、多様な顧客ニーズに的確に対応した運用プロダクトの提供に努めます。国内においては、厚生年金基金制度を取り巻く環境が変化するなかで、受託者責任を全うしていきます。商品戦略では、ポートフォリオの総リスクを抑制し、リターンを追求する年金顧客のニーズに応えるため、絶対収益や高アルファを追求する商品やRAFI®商品※の活用など、ポートフォリオ特性の改善につながるソリューションを提供していきます。海外では、欧米を中心とした年金などの機関投資家や、アジア・中東地域の政府系機関などに対し、日本株、アジア株、グローバル債券など、競争力の高いアクティブ運用の提供に努めます。

こうした収益の拡大に取り組むとともに、費用については引き続き適切な管理を行い、限られた人員・リソースを効率的に活用して業務を推進していきます。

以上の取り組みにより、世界の投資家から高く信頼される運用会社として安定的かつ持続的な成長を成し遂げるとともに、野村グループの顧客基盤を広げ、収益拡大に貢献していきます。

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