ホールセール部門|メッセージ

日本を含むアジアにおける強みを活かし、世界中のお客様に競争力あるサービスを提供していきます。 ホールセール部門長 スティーブン・アシュレー

強み・課題・対応策

強み
  • 日本を中心とするアジア市場で業界トップクラスのプレゼンス、強固な海外プラットフォーム
  • 30を超える国々のネットワークを通じたグローバルな顧客基盤
  • クロスボーダー案件の執行能力
課題
  • 金融規制強化の流れのなかで、高い収益性を実現
  • マーケット環境に左右されやすい収益構造
  • 市場構造と競争環境の変化への対応
対応策
  • 変化する市場環境や顧客ニーズに応じ、ビジネスポートフォリオの見直しを継続的に実施
  • リスク管理の強化
  • お客様への付加価値の提供と成長分野への選択的な投資を通じた成長の実現

戦略(価値創造への取り組み)

ホールセール部門では、どのような市場環境でも持続的に利益を上げることができるよう、ビジネス基盤の強化に取り組んでいます。そして、2020年3月期には、税引前当期純利益で2,000~2,200億円を達成したいと思っています。そのために、2016年4月、欧州および米州ビジネスを戦略的に見直し、構造的に劣後するビジネスから撤退する一方、マクロ・トレーディング、エマージング市場の商品、M&Aやソリューション・ビジネスなど、当社が強みを有する分野に経営資源を集中させることとしました。

同時に、フロントオフィスからバックオフィスに至るまで、全体のプロセスを見直し、抜本的なコスト削減を行いつつ、グローバル・マーケッツとインベストメント・バンキング間の連携をさらに強化することで、損益分岐点を引き下げてきました。こうした施策や、当社のホーム・マーケットであるアジアが引き続き堅調だったことにより、2017年3月期の業績は、大幅に改善しました。

今後、ホールセール部門では、この盤石なビジネス基盤を足掛かりに、以下の点に取り組んでいきます。

  • 海外を中心に顧客フランチャイズを強化し、長期的かつ持続的なパフォーマンスを達成
  • アドバイザリーやオリジネーション、エマージング市場の商品、ストラクチャード・プロダクト/ソリューションなど、中期的な成長分野へ投資
  • 顧客ニーズをシームレスに満たすために、ホールセール部門内の財務リソースを最適に活用し、資本効率を向上

お客様の多様なニーズにお応えするため、厳格なリスク管理と柔軟なリソース配分を行いつつ、グローバル・マーケッツとインベストメント・バンキングの間で効果的な連携を図っていきます。

ホールセール部門のグローバル・ビジネス展開

市場に流動性を供給

ホールセール部門は、どのような市場環境でも、あらゆる資産クラスで、お客様に流動性を提供し続けていたいと考えています。プライマリーおよびセカンダリー市場に積極的に参画し、米国債で6%弱、日本国債では13%弱のマーケットシェアを持っています。また、企業の資金調達のサポートも積極的に行っており、2016年4月~2017年3月の国内株式関連リーグテーブルで22%、国内IPOのリーグテーブルで27.3%と、いずれも業界トップのシェアを占めています。

ホールセール部門は、厳格なリスク統制を行いつつ、財務リソースを活用し、流動性を提供することで顧客ニーズにお応えしています。そして、リスク・フレームワークの強化にも継続的に取り組み、ホールセール部門内で柔軟に資本配分を行いながら、資本効率の改善を目指しています。

2017年3月期の振り返り

2015年後半以降、世界経済の先行きに対する不透明感が強まり、金融市場は激しい値動きや流動性の低下に直面しました。こうした環境が継続するリスクや、規制強化の流れも踏まえて、2016年4月に、欧州および米州地域のビジネスを戦略的に見直し、損益分岐点の引き下げに取り組んできました。

この結果、通期の収益は7,393億円、税引前当期純利益は1,614億円と、難しい市場環境のなかで大幅にコスト水準を引き下げつつ、収益を伸ばすことができました。特に、フィクスト・インカムは、顧客フローの拡大から大幅な増収となりました。

業績の推移