ブックタイトル野村證券 平成27年度版 税金の本

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概要

野村證券 平成27年度版 税金の本

第8節投資信託コラムcolumn分配金受取時と売却時の税金と個別元本以下の前提によりA株式投資信託(公募)から収益分配金を受取った場合および同信託を買取により売却した場合に、甲さん、乙さんそれぞれに課される税金がいくらになるか教えて下さい。また、個別元本の意味を教えて下さい。<具体例>1甲さんがA株式投資信託を1万円(手数料は100円)払込んで購入しました(投資信託の設定)。甲さんはA株式投資信託の設定当初の購入者です。1万円(甲さんの個別元本)第3章有価証券と税金2A株式投資信託に運用益2,000円が生まれました。投資信託ファンド総額は1万2,000円になりました。1万円(甲さんの個別元本)2,000円(※)3乙さんがA株式投資信託を購入しました(投資信託の追加設定)。購入価格(投資金額)は「ファンド総額÷口数」で計算した金額すなわち1万2,000円です(手数料は100円)。1万円(甲さんの個別元本)2,000円(※)1万2,000円(乙さんの個別元本)※運用益の2,000円は甲さんが解約した場合に収益分配金とされる部分です。4A株式投資信託について各投資家に収益分配金が1,000円ずつ払われます(甲さんが受取る収益分配金は普通分配金に該当し、乙さんが受取る収益分配金は特別分配金に該当します)。5分配金受領後、甲さん、乙さんはA株式投資信託を各11,000円で売却しました。1甲さんに課される税金1収益分配金に係る税金甲さんが受取る1,000円は、甲さんの当初の個別元本1万円を上回る部分であり運用益ですから、この1,000円は普通分配金に該当し税金がかかります。算式:収益分配金1,000円×20.315%=203円(配当所得課税)第8節投資信託103