ブックタイトル野村證券 平成27年度版 税金の本

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概要

野村證券 平成27年度版 税金の本

第10節外国証券投資FAQ記名外国株式の配当を受けた場合QA記名外国株式の配当を受けた場合における課税の取扱いについて教えてください。記名外国株式の配当を受けた場合には、「支払開始日と定められている日」の対顧客直物電信買相場(TTB)で換算します。したがって、邦貨換算日と実際に証券会社等から配当が交付される日との間に為替相場が変動した場合には、為替差損益が発生します。この為替差損益は雑所得に該当し、具体的には次のように取り扱われます。〔計算例〕記名の上場外国株式を保有しており、次のような条件で配当の支払を受けたとします。第3章有価証券と税金保有株式数100株1株当たり配当金10$支払開始日と定められている日の為替レート証券会社等から配当金が支払われた日の為替レート1$=100円1$=105円現地源泉徴収税率15%この場合、日本での課税関係は次のようになります(ただし、外国税額控除制度があります)。配当所得外国源泉徴収税額100株×10$×100円=100,000円100株×10$×100円×15%=15,000円…外国税額控除対象額P.118国内源泉徴収税額(100,000円-15,000円)×20.315%=17,267円(1円未満切捨て)雑所得(為替差益)100株×10$×(100%-15%)×(105円-100円)=4,250円・配当所得は、「保有株式数」に「1株当たり配当金」と「支払開始日と定められている日の為替レート」を乗じて計算します。・外国源泉徴収税額は、上記「配当所得」の金額に「現地源泉税率」の15%を乗じて計算します。・国内源泉徴収税額は、「配当所得」から「外国源泉徴収税額」を控除した残額に国内源泉徴収税率を乗じて計算します。・雑所得(為替差益)は、「保有株式数」に「1株当たり配当金」を乗じた外貨ベースの金額から「外国源泉徴収税額」(外貨ベース)を控除した残額に「証券会社から配当金が支払われた日の為替レート」と「支払開始日と定められている日の為替レート」の差額を乗じて計算します。第10節外国証券投資121