ブックタイトル野村證券 平成27年度版 税金の本

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概要

野村證券 平成27年度版 税金の本

第2節上場株式等の売却ケーススタディ上場株式等に係る売却損の損益通算および繰越控除の具体例上場株式等に係る売却損の損益通算および繰越控除の具体例は次のとおりです。平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年1年間の上場株式等売却損益▲1,000 200▲500▲100▲2002上場株式等の配当所得(申告分離課税を選択して確定申告)200 300 300 300 3003損益通算後の年間損益(1+2)▲800 500▲200 200 1004控除額(過去から繰越してきた損失)0▲800▲300▲500(23年分)(23年分)(23年分▲300・25年分▲200)▲200(25年分)5繰越控除後の年間損益(3+4)▲800▲300▲500▲300▲1006控除額残高(翌年に繰越す損失)▲800▲300▲500▲200(25年分)▲100〈平成23年〉上場株式等の売却損1,000は、上場株式等の配当所得200と損益通算することができます。損益通算後に残った上場株式等の売却損800は、確定申告することにより翌年に繰越すことができます。〈平成24年〉平成23年から繰越してきた上場株式等の売却損800は、平成24年に生じた上場株式等の売却益200および上場株式等の配当所得300と通算することができます。通算後に残った売却損300は、確定申告することによりさらに翌年に繰越すことができます。〈平成25年〉平成25年に生じた上場株式等の売却損500は、同一年に生じた上場株式等の配当所得300と損益通算することができます。損益通算後に残った売却損200は、平成23年に生じた上場株式等の売却損300と併せて、確定申告することにより翌年に繰越すことができます。〈平成26年〉平成26年に生じた上場株式等の売却損100は、同一年に生じた上場株式等の配当所得300と損益通算することができます。損益通算後に残った上場株式等の配当所得200は、前年以前から繰越してきた上場株式等の売却損のうち、最も古い平成23年に生じた売却損300と通算することができます。通算後の平成23年分の売却損100は、3年間繰越しの期限切れのため、平成27年に繰越すことはできません。平成25年に生じた売却損200のみ、確定申告することにより翌年に繰越すことができます。〈平成27年〉平成27年に生じた上場株式等の売却損200は、同一年に生じた上場株式等の配当所得300と損益通算することができます。損益通算後に残った上場株式等の配当所得100は、平成25年に生じた上場株式等の売却損200と通算することができます。通算後に残った売却損100は、確定申告することによりさらに翌年に繰越すことができます。40第3章有価証券と税金