2010年7月15日
関係各位
野村ホールディングス株式会社
コード番号 8604
東証・大証・名証第一部
野村ホールディングス株式会社(執行役社長兼CEO:渡部賢一)は、本日、ムラバハによって資金調達を行うことを決定したと発表した。調達の多様化を目指してスクーク(2010年7月6日に発表)とともに進めてきた、同社初のイスラム調達の一環であるとともに、日本企業による、中東地域におけるイスラム手法での初の資金調達となる。
ムラバハはイスラム金融の中でも非常に広く普及した取引形態である。一般的スキームとしては、商品購入者が必要とする商品をイスラム金融機関(アレンジャー)が現金払いで購入して購入者に販売、後日、商品の購入代金にアレンジャーの利益(金利相当)を上乗せした販売代金を割賦払いで商品購入者から受け取る。リテール金融においては、車の購入のためのファイナンス等に利用され、法人金融では設備機械、原材料、中間財の購入などで幅広く利用されている金融取引であり、イスラム金融市場での資金運用の6〜7割程度がムラバハであるとされている。
今回のムラバハは、バーレーン王国にあるArab Banking Corporationのイスラム金融部門子会社ABC Islamic Bank (E.C.)がアレンジャーとなる。調達の規模は7000万米ドル、期間は3年である。
同社は引き続き資金調達の地域および通貨の多様化を進めていく。また、東西のイスラム金融センターでのスクークおよびムラバハによる資金調達のノウハウを生かし、野村グループは他の企業の資金調達に、より多様なサービスを提供していく。
以上