年賀式 奥田健太郎グループCEO発言要旨

2023年は、経済・社会全体が「新たなステージ」へ向けて、その一歩を進める大きな変化の年になると思っています。近年、数十年に一度といわれる出来事が連続して起きています。この環境の変化をチャンスととらえる個人や組織が戦略の方向性を積極的に見直すようになってきました。まさしく、ステージが一気にシフトしていると思います。私たちも、世界は変わったと認識し、変化を受け入れ、勇気をもって変革に向けて動いていきます。重要なのは単に未来を予見することではありません。将来のために必要なことを見極め、今やるべきことをスピード感をもって実行していくことです。

野村の強さの根源は「人材」に他なりません。私がグループCEOに就任して以来、社内公募制度の充実やスタートアップへの出向プログラムなど、社員による自発的なキャリア形成を後押しする体制を強化しています。今後は企業の非財務価値がますます注目されることが予想され、当社も引き続き、グローバルに人への投資、挑戦する社員への機会の提供にコミットしていきます。それは間違いなく当社の持続的な成長への原動力となるはずです。

声をかけあうことも大切です。人は「一緒に働いている」という感覚があるとモチベーションが高まります。一緒に作業していなくても、1つのチームとして働いているという感覚を共有することで、チーム力やパフォーマンスを上げることに繋がります。積極的に周囲に声をかけ、相手を尊重し、互いに気づきを与えあえるよう努めていきましょう。

強いチームには、会って話をすると元気になる人が必ずいます。そういう人には「よく笑う」、「思いやりがある」といった特徴があります。昨年の年賀式では3つのS、「スピード」「スキル」「スピリッツ」に加えて、「スマイル」を大切に、とお話ししました。今年も世界中のすべての社員が笑顔で、前向きにビジネスに邁進する年にしていきたいと思います。一緒に頑張っていきましょう。