野村ホールディングス株式会社

野村ホールディングス株式会社(代表執行役社長 グループCEO:奥田健太郎、以下「当社」)は2023年3月期第3四半期(2022年10-12月、以下「当四半期」)の連結決算を発表しました。

グループCEOの奥田健太郎は以下のように述べています。
「当四半期の主要3部門の税前利益は447億円(前四半期比43%増)となりました。
営業部門では、市場環境の変化を踏まえた丁寧なコンサルティングを推進した結果、フロー収入等が大きく回復しました。ストック収入は横ばいながら、コスト・コントロールの徹底により、ストック収入による費用カバー率は50%台を維持しています。
インベストメント・マネジメント部門では、コア投信やオルタナティブ運用資産への資金流入が継続しています。事業収益が堅調な中、投資損益の改善により、税前利益は6四半期ぶりの高水準となりました。
ホールセール部門は前四半期比で減収でした。インベストメント・バンキングでは、クロスボーダーやサステナビリティ関連の案件執行をはじめ、アドバイザリーからの収益が堅調で、株式引受等も徐々に回復傾向となり、前四半期比増収となりました。グローバル・マーケッツでは、エクイティが増収となる一方で、フィクスト・インカムは減収となりました。
市場環境の変化にあわせ、お客様の多様なニーズにお応えすることで、持続的成長の実現に向けた取組みを進めてまいります」

決算ハイライト

当四半期

全社

  • 全社の税前利益は836億円(前四半期比165%増)、当期純利益は669億円(同4.0倍)でした。
  • 営業部門とインベストメント・マネジメント部門の業績が前四半期から大幅に改善し、主要3部門の税前利益は447億円(同43%増)となりました。
  • 主要3部門以外も、関連会社である野村総合研究所株式の売却関連利益(280億円)の計上などにより利益を押し上げました。

当四半期

前四半期比

前年同期比

収益合計

(金融費用控除後)

3,937億円

+24%

+12%

税前利益(損失)

836億円

+165%

+4%

当期純利益(損失)

669億円

4.0倍

+11%

主要3部門

  • 営業部門は、領域別アプローチ※1を強化し、お客様一人ひとりのニーズと市場環境の変化を踏まえた丁寧なコンサルティングを推進した結果、フロー収入等※2が大きく回復しました。また、ストック収入による費用カバー率は50%台を維持しています。
  • インベストメント・マネジメント部門は、事業収益が引き続き堅調で、コア投信※3やオルタナティブ運用資産への資金流入が継続しました。また、投資損益の改善により、税前利益は6四半期ぶりの高水準となりました。
  • ホールセール部門は、エクイティ、インベストメント・バンキングは前四半期比で増収となりましたが、マクロ・プロダクト(金利関連や為替/新興国ビジネス)を中心にフィクスト・インカムが振るわず、部門収益は前四半期比で減少しました。また、退職関連費用や非人件費の増加が、部門損益に影響しました。
  収益合計(金融費用控除後) 税前利益(損失)
  当四半期 前四半期比 前年同期比 当四半期 前四半期比 前年同期比
営業部門 810億円 +12% △7% 133億円 +142% △26%
インベストメント・
マネジメント部門
570億円 +118% +42% 333億円 6.0倍 +64%
ホールセール部門 1,891億円 △8% △7% △19億円 - -
合計 3,270億円 +8% △1% 447億円 +43% △44%

※1 Nomura Report 2022「経営ビジョン達成に向けた戦略:フロービジネスの強化・効率化」の「個人投資家向けの取り組み」をご参照ください。

※2 取引に付随して発生する収入(ブローカレッジ収入、コンサルティング関連収入)、ローン関連以外の金融収益等

※3 ETFとMRF等を除く投信

2023年3月期(以下「当期」)第1-第3四半期累計

全社

  • 当期第1-第3四半期累計の全社税前利益は1,268億円(前年同期比28%減)となりました。
    • 主要3部門の税前利益は944億円(同45%減)となりました。
    • 主要3部門以外の税前利益は、過去の取引に起因する法的費用が減少したことなどから577億円となり、前年同期から大きく回復しました。

2023年3月期第1-第3四半期累計

前年同期比

収益合計

(金融費用控除後)

1兆106億円

△1%

税前利益(損失)

1,268億円

△28%

当期純利益(損失)

854億円

△24%

主要3部門
 

  • 不透明な市場環境を背景に、営業部門のフロー収入等が減少し、インベストメント・マネジメント部門の投資損益も大幅に悪化しました。
  • 一方で、安定収益である営業部門のストック収入は小幅増収となり、インベストメント・マネジメント部門の事業収益も拡大しました。
  • ホールセール部門では、マクロ・プロダクト(金利関連や為替/新興国ビジネス)を中心にフィクスト・インカムが増収となり、米国顧客取引に関する損益も改善しました。
  収益合計(金融費用控除後) 税前利益(損失)
  第1-第3四半期累計 前年同期比 第1-第3四半期累計 前年同期比
営業部門 2,249億円 △13% 237億円 △56%
インベストメント・
マネジメント部門
907億円 △34% 271億円 △66%
ホールセール部門 5,935億円 +17% 436億円 +16%
合計 9,091億円 +1% 944億円 △45%

【ご参考】

詳細につきましては、当社ホームページにて掲載の決算短信および決算説明資料をご覧ください。また、本日(2023年2月1日)午後6時30分より、決算説明会(テレフォン・カンファレンス)を開催する予定です。この模様は、当社ホームページを通じてライブ配信します。
 

本資料は、米国会計基準による2023年3月期第3四半期決算の業績に関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的としたものではありません。本資料に含まれる連結財務情報は、監査対象外とされています。
 

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