野村グループ ニュースリリース

2008年12月17日

関係各位

野村證券株式会社

野村證券、「NOMURA Swap Index」の公表を開始

野村證券株式会社(執行役社長兼CEO:渡部賢一)は、金利スワップ取引のパフォーマンスを表す指数である、「NOMURA Swap Index」(以下、同指数)(※1)の公表を、12月16日から開始したと発表した。同指数の導入は、年金基金を中心とした機関投資家における、金利リスクの管理手法の拡充に寄与すると期待されている。

退職給付会計制度においては、負債の即時認識、及びその時価会計が世界的な傾向であり、日本においても国際会計基準に沿った形にしていくことが合意されている。その一環として、2008年7月31日に「『退職給付会計に係る会計基準』の一部改正」(※2)が公表され、時価会計の厳格化が求められることとなった。このような会計基準の変更に伴い、年金基金における年金債務のリスク管理は、これまで以上に重要になると考えられている。

同社の金融工学研究センターでは、年金債務に対して大きな影響を及ぼす金利リスクをコントロールする手段としての金利スワップの重要性に着目、同指数を開発した。通常、デリバティブである金利スワップのリスク管理は債券のそれとは異なるが、同指数では金利スワップに対しても債券同様のリスク指標を定義している。このため、同指数を利用することによって、従来の金利リスク管理方法を大きく変えることなく、個々の負債に合わせて金利感応度を調節する手段を拡充することを可能としている。

同社では、今後も運用手法の分析や各種の提言等を通じ、機関投資家の運用ニーズに沿ったサービスを積極的に展開していく。

※1: NOMURA Swap Indexの投資収益指数やリスク指標は、同社が提示するスワップレートと円LIBORをもとに、円金利スワップ取引を日々時価評価することにより算出する。対象となるのは、流動性が比較的高い年限である1〜10年(1年刻み)と 12、15、20、25、30年の合計15種類の年限となる。同指数に関する各種データは、同社の金融工学研究センターのホームページ(http://qr.nomura.co.jp/jp/swap/index.html(新しいウィンドウ))を参照。
※2: (財)財務会計基準機構 企業会計基準委員会による発表。

以上

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