地域貢献|アジア

社員有志によるボランティア活動ネットワーク「Nomura CARES(Nomura Community Affairs Raising Funds and Employee Services)」は、日本を除くアジア地域におけるCSR活動の中核として、社員ボランティアによって設立されました。Nomura CARESでは、地域のチャリティ・パートナーシップ、毎年のビーチ・クリーンアップ・イベントなどの環境保全活動、従業員が積極的に参加しているNGOへの寄付、野村グループが他の業界5社と一緒に組織する香港コミュニティ・コネクション・プログラムの4つの主要分野で活動を展開しています。香港、シンガポール、中国では、現地NGOとチャリティ事業パートナーシップを結び、社員によるさまざまな募金活動やボランティア・イベントを通じて支援活動を行っています。インドでは、会社法第135条を遵守し、少なくとも平均純利益の2%をCSR活動に配分しています。また、オーストラリアと韓国でも現地のCSRプロジェクトを支援しています。
ポワイでは、教育とヘルスケアに焦点をあてています。これらには、補習教育、能力開発、一次医療、およびがん治療のプログラムが含まれており、地域社会全体の福祉の改善をサポートするNGOとの連携を通じて、社会的課題解決を目指す取り組みを行っています。ポワイのCSRは、社員参加型のプログラムを構築し、展開中のプロジェクトと統合することで、常に付加価値を創出しています。これらのボランティア・プログラムでは、社員のもつ強みと専門知識を活用し、パートナーであるNGOと、そのステークホルダーの能力を強化しています。
2018年度は、ポワイでは6,737人の社員が71のボランティア活動に参加し、活動にあてたボランティアの時間はのべ7,070時間となりました。
社員ボランティアが教育イベントを実施(インド)
ポワイ・オフィスの社員ボランティアは、NGO団体ムンバイ・モバイル・クレシュとのパートナーシップを通じて子どもたちを支援しています。このNGOは、建設作業員の子どもたちのためのデイケア・センターをムンバイ市内の建設現場で運営しており、センターでは学業・栄養・健康などの面から子どもたちをサポートしています。今回、社員ボランティアはデイケア・センターのひとつを訪問し、子どもたちが楽しく学べるよう工夫を凝らした教育イベントを行いました。

パートナーNGOのデイケア・センターに通う子どもたちとボランティアの社員たち
少額寄付プログラム(AEJ)
地域で活動するNPOとともに社会貢献活動を行う社員を支援するプログラムです。社員は、支援したいNPOへの寄付を、社内の少額寄付委員会(Nomura CARES委員会の下部組織)に申請し、委員会が査定を行います。寄付金の上限額は一団体につき5,000米ドルで、寄付金はNPOに直接支払われます。
非営利団体役員プログラム(AEJ)
NPO支援を目的として、社員がNPOの理事会やアドバイザリーボードのメンバーとして活動するために、基本的な責任や義務について学ぶプログラムです。プログラムを修了した社員は、人材を必要としているNPOに紹介されます。
当プログラムは、野村グループがクレディ・スイス、ステート・ストリート、マッコーリー、CLSAと連携して展開しており、社員のリーダーシップ能力開発や、地域社会への貢献、社員のスキルを生かしたボランティア文化の強化等を目指しています。
2015年の香港クリーンアップ(AEJ)

香港の海岸での清掃活動
野村グループは7年連続で「香港クリーンアップ」のスポンサーを務めています。2015年10月10日に実施された香港ビーチクリーンアップ活動には社員とその家族や友人200人近くが参加しました。ビーチや遊歩道に捨てられた大量のゴミを目の当たりにした参加者たちは、それらが生態系に及ぼす悪影響や、ゴミ拾いが自然環境保護の一助となることを実感しました。大浪湾(Big Wave Bay)と港島径(Hong Kong Trail)での2時間におよぶ清掃活動の結果、チーム野村は総重量908キロ、174袋分のゴミ21,248個を回収しました。
「香港クリーンアップ」に関する詳しい情報は HKcleanup.org(英語のみ) に掲載されています。また、 Ecozine.com(英語のみ) には環境を守るために私たちができるさまざまな方法が紹介されていますので是非ご覧ください。
小児がんの子どもたちを訪問(インド)

ポワイ・オフィスでは、幅広い分野のNGOパートナーと共同で、恵まれない子どもたちへの教育の質を高める活動に取り組んでいます。その一環として、NGO インパクト・ファウンデーションとともに、小児がん患者の子どもたちの支援を行っており、タタ記念病院の関連施設であるタタ記念センターを訪問しました。タタ記念センターでは、恵まれない環境で育った子どもたちが、長期間にわたる治療に専念しています。治療期間はおよそ1年半に及び、体力の低下と感染症のリスクから日常の暮らしにもかなりの制約を受けています。社員ボランティアは、お絵かきやゲームなどで子どもたちのつらさを少しでも紛らわそうと、さまざまな工夫を凝らしながら活動に取り組んでいます。
子どもセンターを訪問(インド)

NGOライフ・トラストと共同で、社員ボランティアが児童養育センターを訪問しました。クルラ地区の児童養育センターを訪問した社員ボランティアは、3歳から7歳までの子どもたち75人と、お絵かきや詩の朗読、1分間ゲームなどを行い、楽しいひと時を過ごしました。この活動は新たに昇進した社員を対象に行われ、16人が参加しました。
村民の家づくりに協力(インド)

ハビタート・ヒューマニティ・インディアと共同で、カルジャトの奥地の村で社員ボランティア活動を行いました。活動の中心となったのは村民のための家づくりです。参加者にとっても、社会に貢献するとともに、チームとして協力し合い、お互いを認め合う素晴らしい機会となりました。この活動には20人の社員が参加しました。