野村グループは、資源循環型社会の実現に向けて、限りある資源の有効利用と環境への負荷低減に取り組んでいます。
野村グループでは、各種資料・文書の電子データ化を促進し、ペーパーレスを推進しています。
社内においては、社内便の廃止や各種申請の電子化、社内会議でのペーパーレス化を推進しています。各部署のコピー用紙使用量を月次ベースで把握できる体制を整えており、ペーパーレスへの意識醸成を図っています。2023年度の野村グループ(国内)におけるコピー用紙の使用量は約489トンとなり、2019年度と比較して47.2%の紙削減を実現しました。
野村證券においては、お客様へ交付する目論見書や取引報告書等の各種報告書は、お客様のご要望に応じて、インターネットを通じてご覧いただくサービスを提供しています。目論見書の電子交付サービスは、事前に承諾を得たお客様を対象に実施しており、2024年3月末時点で約371万口座のお客様に提供しています。また、事務手続きにおいても電子化を進めています。口座開設や住所変更等も、従来の書面での受付から電子的なツールを利用した受付が可能となり、ペーパーレスに寄与しています。
野村グループは、各種調達においてできる限り環境負荷の小さなものを優先購入する「グリーン購入」を推進しています。
また、森林の環境保全に向けて、紙の調達基準を定めています。指定業者のFSCおよびPEFCの認証を受けたコピー用紙を「環境配慮商品」として社内購買システムに掲載し、これらを優先的に購入することを推奨しています。
引き続きグループ全体のデータ収集に取り組むとともに責任ある調達を推進します。
野村グループでは、国内各拠点において徹底したリサイクル活動に取り組んでいます。世界各地の事業拠点においても、積極的にリサイクル活動を推進し、環境負荷の低減に向けて再生可能な資源の回収およびリサイクル率の向上に取り組んでいます。
こうした取り組みの結果、2023年度の野村グループ(グローバル)でのリサイクル率は58.1%となっています(集計範囲:全従業員数の63.5%相当)。また、最終処分された廃棄物排出量533トンのうち、埋め立て処分されたものが73トン、焼却処分されたものが396トンとなっています。
野村グループ(グローバル)における廃棄物排出量とリサイクル率の実績
2021年3月期実績 |
2022年3月期実績 |
2023年3月期実績 |
2024年3月期実績 |
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廃棄物排出量 |
1,397トン |
1,289トン |
1,405トン |
1,273トン |
うちリサイクル量 |
715トン |
806トン |
786トン |
739トン |
リサイクル率 |
51.20% |
62.50% |
55.90% |
58.10% |

また、東京では、大手町や豊洲オフィスにて、読み終わった本を従業員間で融通しあい残った本は換金のうえ寄付する仕組み(古本サイクルステーション)や、利用しなくなった備品を部署間で融通するリユースの仕組みを構築しています。
野村グループは、使用後ペットボトルの分別回収や、地域の清掃活動に参加する等、プラスチックをはじめとしたごみの削減に積極的に取り組んでいます。
野村アセットマネジメントは、社員向けのプラスチックコップや紙コップを全廃し、マイカップの利用を促しているほか、来客用飲料はペットボトルから紙製パックに切り替えました。2022年には紙製クリアファイルを導入しています。
ノムラ・インターナショナルplcは、ロンドン市が推進する「プラスチック・フリー・シティ」宣言に賛同しています。社内では、プラスチックストロー、紙カップ等の消耗品の使用を中止しています。インド(ポワイ)拠点では、瓶の利用を促進し、ペットボトルの削減を進めています。