野村ホールディングス株式会社(代表執行役社長 グループCEO:奥田健太郎、以下「当社」)2021年3月期の通期(以下「当期」)および第4四半期(2021年1-3月、以下「当四半期」)の連結決算の概要をお知らせします。
グループCEOの奥田健太郎は、「当期の収益は1兆4,019億円、当期純利益は1,531億円となりました。主要3部門の収益合計は前期比11%増、税前利益は同35%増と、2002年3月期※以降で最高益ペースだった第3四半期までのビジネス・モメンタムは継続しています。営業部門の税前利益は923億円で前期比87%増の大幅増益、アセット・マネジメント部門では742億円と、同158%増で2002年3月期以降の最高益を記録しました。一方でホールセール部門は、米国顧客との取引に起因する損失(2,457億円)が影響し、前期比30%の減益となったものの643億円の黒字を確保しています。また、野村不動産ホールディングス株式の減損損失(477億円)等の影響もあり、当期純利益は前期比29%減となりました。
引き続き当社は、グローバルに持続的な利益を確保できる体制を構築するべく、当四半期に発生した米国事案を重く受け止め、マネジメントの強化とリスク管理体制の高度化に取り組んでまいります。」と述べています。
2002年3月期に米国会計基準の適用を開始
主要3部門の収益合計(金融費用控除後)と税前利益


決算ハイライト
当期
全社
- 主要3部門の税前利益は2,309億円と前期比35%の増益でした。営業部門、アセット・マネジメント部門の増益により、第3四半期まで好調だったホールセール部門の減速を吸収しました。
- 関連会社株式の減損損失等の影響もあり、当期純利益は1,531億円と前期比29%の減益でした。
- ROEは5.7%(前期は8.2%)となりました。
- 2021年3月末日を基準日とする配当金(支払い開始日:2021年6月1日)は、一株当たり15円とします。これによって、当期の配当額は一株当たり35円となります。
- 2021年3月末の連結普通株式等Tier 1比率は15.7%、流動性ポートフォリオは5.7兆円と、盤石な財務基盤を維持しています。
2021年3月期 | 前期比 | |
---|---|---|
収益合計 (金融費用控除後) |
1兆4,019億円 | +9% |
税前利益(損失) | 2,307億円 | △7% |
当期純利益(損失) | 1,531億円 | △29% |
主要3部門
- 営業部門は、良好な市場環境を受けて投資家心理が好転し、お客様へのアプローチ方法の多様化やコスト削減の取組みも奏功して大幅増益となりました。
- アセット・マネジメント部門は2002年3月期以降の最高益を達成しました。資金流入を伴って運用資産残高は過去最高を更新し、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連損益も大きく改善しました。
- ホールセール部門は、フィクスト・インカムとインベストメント・バンキングが増収となりました。エクイティは第3四半期までは好調でしたが、当四半期に米国顧客取引に起因する損失を計上しました。
収益合計(金融費用控除後) | 税前利益(損失) | |||
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当期 | 前期比 | 当期 | 前期比 | |
営業部門 | 3,688億円 | +10% | 923億円 | +87% |
アセット・マネジメント部門 | 1,348億円 | +46% | 742億円 | +158% |
ホールセール部門 | 6,914億円 | +7% | 643億円 | △30% |
当四半期
全社
- 主要3部門の合計は米国顧客取引に起因する損失(2,457億円)が影響し、1,184億円の税前損失となりました。
- 営業部門とアセット・マネジメント部門は前四半期並みの高収益、インベストメント・バンキングは前四半期比で増収など、損失を計上することとなった米国顧客取引以外のビジネスは堅調でした。
2021年3月期第4四半期 | 前四半期比 | 前年同期比 | |
---|---|---|---|
収益合計 (金融費用控除後) |
1,700億円 | △58% | △28% |
税前利益(損失) | △1,661億円 | - | - |
当期純利益(損失) | △1,554億円 | - | - |
主要3部門
- 営業部門は、お客様へのアプローチ方法の多様化や良好なマーケット環境を背景に、国内セカンダリー株式やストック収入が堅調でした。顧客資産残高は126.6兆円と、過去最高となりました。
- アセット・マネジメント部門では、資金流入を伴って運用資産残高が64.7兆円と、過去最高を更新しました。アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連損益も収益に貢献しました。
- ホールセール部門のグローバル・マーケッツ収益は、米国顧客取引に起因する損失が影響しましたが、それ以外のビジネスは堅調で収益水準としても健闘しました。また、インベストメント・バンキングの収益は日本・米州中心にM&Aが好調で高水準となりました。
収益合計(金融費用控除後) | 税前利益(損失) | |||||
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当四半期 | 前四半期比 | 前年同期比 | 当四半期 | 前四半期比 | 前年同期比 | |
営業部門 | 968億円 | △1% | +9% | 261億円 | △8% | +42% |
アセット・マネジメント部門 | 366億円 | △2% | 5.2倍 | 214億円 | △4% | - |
ホールセール部門 | △8億円 | - | - | △1,659億円 | - | - |
【ご参考】
2021年3月期決算説明資料 米国会計基準(US GAAP) (PDF 1,093KB)
詳細につきましては、当社ホームページにて掲載の決算短信および決算説明資料をご覧ください。また、本日(2021年4月27日)午後6時30分より、決算説明会(テレフォン・カンファレンス)を開催する予定です。この模様は、当社ホームページを通じてライブ配信します。
本資料は、米国会計基準による2021年3月期通期および第4四半期決算の業績に関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的としたものではありません。本資料に含まれる連結財務情報は、監査対象外とされています。
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