グループCEOメッセージ

グループCEO奥田健太郎メッセージ

創業者である野村徳七翁の言葉を集めた「創業の精神」のなかに、「常に一歩前進することを心がけよ。停止は退歩を意味する」という言葉があります。私はグループCEO就任以来、「新しいことにチャレンジしよう」と、「それが野村のスピリット、DNAだ」と言ってきました。従来取り組んでいることを同じやり方で続けていては、その場に立ち止まっているだけではなく、いつのまにか後退していることになってしまいます。すべての挑戦がうまくいくわけではありませんが、躊躇してはいけない。「ノープレー・ノーエラーが一番よくない」と思っています。明日が今日の単なる延長線上にないことは、金融業界でも例外ではありません。だからこそ、結果が出るまで時間がかかるとしても、将来に向けた布石、準備をしておくことは、持続的成長のためには欠かせないことだと考えています。

写真:代表執行役社長 グループCEO 奥田 健太郎

新しいことに挑戦するためには、それを認め、挑戦する人の背中を押す環境が必要です。そのために重要なことの一つに、「ダイバーシティ」があります。これがなければ、新しいことを始める、まして新しいステージへ飛躍することなど困難です。ダイバーシティは企業の存続にもかかわる重要な問題です。だからこそ、さまざまなバックグラウンドをもった人材を採用、登用していく必要があります。一方で、単に多様な人材を登用すれば、組織は活性化するわけではありません。誰もが活躍できる環境がなくては、何も変わりません。そういった環境を整えることが、私を含めたマネジメントの役割だと認識しています。

「野村を、今立っている場所とは違うところ、次のステージに進める」という考えのもと、その実現に向けた戦略の一つとして「パブリックに加え、プライベート領域への拡大強化」を掲げています。この「プライベート」という言葉には、いくつもの意味を込めています。金融商品としての「プライベート」、例えば非上場企業の株式を「プライベート・エクイティ」と呼ぶこともあります。他方、「プライベート・ジェット」や「プライベート・ビーチ」のように、「自分だけの」という意味でも使われます。私たちが目指すのは、お客様一人ひとりにカスタマイズされた「あなただけのため」のサービス・ソリューションを提供することです。「お客様」「商品・サービス」「お客様との接点・デリバリー」の3つの軸がお客様のニーズに合致することが、私たちが目指す「プライベート」の実現であり、お客様に選んでいただくために必要なことだと考えています。

私たちの経営ビジョンは「社会課題の解決を通じた持続可能な成長を実現すること」です。グループとして取り組んでいる多様なビジネスは、お客様をはじめとしたすべてのステークホルダーからの信頼の上に成り立っています。私は、当社の企業価値向上と社会全体の持続可能な成長は同じ道の上にあると考えています。既存の金融機関の先行きに対して悲観的な意見も少なくありません。しかしながら、私は金融の未来には大きな可能性があると思っています。今後ともサステナブルな成長を実現するために社員一同努力を続けてまいります。