グループCEOメッセージ

グループCEO奥田健太郎メッセージ

写真:代表執行役社長 グループCEO 奥田 健太郎

「コミュニケーションをしっかり取ろう。」これは、若い時から私がずっと大切にしてきたことです。日々のコミュニケーションを通じてどれだけお客様のことを理解し、よりよい提案を行うことが出来るか。同僚の考えをしっかり理解し、相手の立場に立ったコミュニケーションをとることでモチベーションを高め合う。そうすることでスピード感ある連携とチームワークでビジネスを進めていけるよう努力を重ねています。

野村グループでは、約4割の社員が約30の国と地域で働いており、その国籍はおよそ90にのぼります。ホールセール部門の収益は、約3分の2が海外、残る3分の1が日本関連のビジネスとなっています。

多彩な人材、多様な価値観こそが、野村グループの競争力の源泉です。昨年10月、グループのダイバーシティに関するステートメントに「エクイティ」を追加しました。変化の速い環境において、お客様に高い付加価値を提供し続けていくためには、一人ひとりが持つ能力を最大限に活かすことのできる環境や仕組みが大切です。誰にでも公平にチャンスが与えられ、キャリアを積むことが出来るよう、個人の能力や経験にしっかりと目を向けていきたいと考えています。

野村グループの経営ビジョンは「社会課題の解決を通じた持続的成長の実現」です。社会課題解決のために「金融」は非常に大きな役割を担っており、ここに当社の成長機会があると考えています。個人金融資産を「貯蓄から投資」へシフトさせる動きが活発になっており、国内の個人金融資産に大きな変動が起きる可能性が高まっているなか、当社の果たす役割は非常に大きく、そこには多様なビジネスチャンスがあると認識しています。

持続的に社会課題解決に貢献していくためには、そして、株主のみなさまからの信頼にお応えするためには、着実に利益を出し、中期的にROE8~10%を安定的に達成できるビジネス基盤の確立が必要です。

グループのトップとして、私の役割は、「変化を作り出す」とともに「変化をあと押しする」ことだと考えています。グループCEOに就任した際、「野村を、今立っている場所とは違うところ、次のステージに進める」という考えのもと、その実現に向けた戦略として「パブリックに加え、プライベート領域への拡大・強化」を打ち出しました。以来、一貫した戦略のもと、必要な手はしっかりと打ってきました。変化を作りだすために必要な体制、プラットフォームの整備は進んできています。ビジネスを着実に推進し、しっかりと成果を出していくことに、グループをあげて邁進していきます。

現在のような先の見通せない大きな変化の中にある時だからこそ、野村がお客様に貢献できる、そして金融の未来には大きな可能性があると信じています。

今後とも持続的成長を実現するために、役職員一同より一層の努力を続けてまいります。