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ベンチャー・デット・ファンド「NSVファンド1」によるリパブリック社への融資について

2021年6月29日

野村ホールディングス株式会社

Nomura Holding America Inc.(ノムラ・ホールディング・アメリカInc.)の子会社であるNomura Strategic Ventures, LLC(ノムラ・ストラテジック・ベンチャーズLLC、以下「NSV」)は、NSVが運営するベンチャー・デット・ファンド※1 Nomura Strategic Ventures Fund 1, LP(ノムラ・ストラテジック・ベンチャーズ・ファンド1 LP、以下「NSVファンド1」)を通じて投資プラットフォームを運営するRepublic Co.(リパブリック Co、以下「リパブリック社」)への200万米ドルの融資(以下「本案件」)を実行しましたので、お知らせします。

NSVは、NSVファンド1の運用や、野村グループの米国ファイナンシャル・イノベーション・オフィスの投資業務を行う会社です。NSVファンド1は、アーリーステージからミドルステージ※2のスタートアップ企業を投資対象としており、主に日本市場への参入を求める企業のゴー・トゥ・マーケット(製品市場投入)戦略を支援するために、ローンなどのデット投資を行っています。

本案件は、成長資金融資※3を行うことでリパブリック社における株式の希薄化を最小限に抑えながら、機動的な資金調達を可能とし、同社と野村グループおよび日本企業との協業領域の追求を支援します。

NSVは、野村グループの日本における投資家および企業との強固なネットワークを活用しつつスタートアップの営業・事業開発チームと緊密に連携しています。また、本案件の実施に伴いリパブリック社の取締役会にオブザーバーとして出席します。

NSVのCEOであるNeeraj Hora(ニーラジ・ホラ)は、「他のベンチャー・デット投資家とは異なり、我々は投資するだけでなく、スタートアップの事業目標の達成を支援しています。リパブリック社と協働して、新製品の開発やデジタル配信でどのように協力できるかを検討できることを嬉しく思います。」と述べています。

またリパブリック社のCEOであるKendrick Nguyen(ケンドリック・ニューエン)氏は、「日本とアジアに注力する当社が野村と協働できることを楽しみにしています。野村との協力を通じて、日本やその他の地域における事業展開と収益の多様化のためのステップを促進していきます。」とコメントしています。

野村グループは、パブリックに加えてプライベート領域におけるビジネスの拡充をはかっており、本案件もその戦略の一環です。先般公表した野村SRIイノベーション・センターでの取組み※4とあわせて、今後も、優れた米国のスタートアップ企業と日本企業をつなぐ橋渡し役を担いながら、お客様の事業拡大を支援していきます。

1 成長が期待されるベンチャー企業を対象に、ローンなどデット・ファイナンスによる投資を行うファンドです。

2 アーリーステージとは一般に起業直後の段階、ミドルステージは単月黒字を達成するなど事業が軌道に乗りはじめる段階を指します。

3 ベンチャー・キャピタルの支援を受けるスタートアップなどの成長企業によって利用される転換社債やローンの一形態で、株式による資金調達ラウンドの合間に運転資金等をつなぐため、また希薄化を抑える目的で利用されます。一般的に、ローンは借り手企業の資産で担保され、返済期限は3年程度、また資金使途は自由です。また、ローン提供者へワラント(新株予約権)が付与され、借り手企業の価値増大からリターンが得られる仕組みを有しています。成長企業による負債での資金調達をベンチャー・デットと呼びますが、成長ステージが進んだ企業に対するベンチャー・デットは一般的に成長資金融資と呼ばれています。

4 2021年6月22日付ニュースリリース「野村SRIイノベーション・センターが7月から本格始動」をご覧ください。

リパブリック社について

スタートアップ、不動産、暗号通貨、ゲーム等への投資プラットフォームを提供するリパブリック社は、100か国に100万人以上の会員を有し、300社以上にわたる3億米ドル以上のプライベート投資仲介の実績を有しています。詳細については、リパブリック社のWebサイト(https://republic.co/)をご参照ください。

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