トランジションボンドの登場とサステナブルファイナンスの新潮流

野村資本市場研究所 江夏 あかね

要約

  1. トランジションボンドは、一般的に、二酸化炭素排出量等の観点からグリーンボンドの発行基準を満たさないものの、低炭素経済社会等に移行(トランジション)するためのプロジェクトを資金使途とする債券を指す。
  2. トランジションボンドが誕生した背景としては、金融市場において、開示、経済活動の分類、ベンチマーク等、複数の分野で、「トランジション(移行)」がテーマとして注目を集めつつあることが挙げられる。そして、フランスの大手運用機関アクサ・インベストメント・マネージャーズ(アクサIM)が2019年6月にガイドラインを公表、クレディ・スイスと気候債券イニシアチブ(CBI)が2019年9月に「サステナブル・トランジションボンド」に関するパートナーシップ締結、といった動きもある。
  3. トランジションボンド及び同市場が健全に発展していくためには、発行体によるサステナビリティ戦略へのコミットメントを通じて市場の信認を得ることが大前提になるほか、グリーンボンド等と同様に、レポーティング等を通じて、投資家が環境・社会面でのインパクトを適切に把握できるように透明性を確保することが重要と思われる。
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