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創業者「野村徳七」





『野村得庵伝』
『野村得庵伝』
徳七(信之助)の先取りの精神は営業面に次のような変革を与えたと、『野村得庵伝』には記されている。 「当時の店員は総勢三十人位、電話は十本ほどで、店では絶へず電鈴が鳴っていた。信之助氏の着眼が、旧態依然畳敷に結界式を墨守せる同業者中にあって、いかに進歩的であり、断じて他の追従を許さなかったかは、氏が率先して女店員を採用し、これを簿記係の助手及び電話交換手として、一時噂の種を蒔いたことでも判るであろう。氏は当時店員に訓へて言った。『常に一歩前進することに心がけよ。停止は退歩を意味する』と。事務所を椅子テーブル式にしたことは固より、店員の服装なども、他店は皆縞の着物に角帯といふ伝統尊重であったが、野村の店員には既に背広着用のものが多く、移転当時の写真を見ても、店主の信之助氏は勿論、何人かの店員諸氏は、何れも最新流行の洋服を一着に及んで、大いに新時代の株式人たる面目を発揮している。」



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