1953年

「百万両貯金箱」配布開始

~証券貯蓄とけいぞく投資の普及~

野村證券は、個人への投資信託普及を目的に、1953年(昭和28年)から「百万両貯金箱」の配布を始めました。毎月社員が回収にまわり5000円貯まると同じ投資信託を継続的に買うという仕組みであり、これが反響を呼び10年弱で100万個を配布しました。投機的なイメージの証券投資に資産形成という概念を加え、これを機に「証券貯蓄」なる言葉が生まれ、家庭と証券会社の距離が縮まることとなりました。

これをきっかけに、等金額投資により取得コストが低く抑えられる、いわゆる「ドル・コスト平均法」の効果が確認できたことから、「自動けいぞく投資」をスタートさせました。これを広く知らしめることで国策である証券民主化に貢献し、長期の時間分散という貯蓄的投資手法が国民に根付く先駆的な意義をもつことになりました。